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カルトムードコーラス#1 コモエスタ赤坂/マハロ・エコーズ

  • 執筆者の写真: dayamahoso
    dayamahoso
  • 2022年12月22日
  • 読了時間: 2分

 

「『コモエスタ赤坂』はカルトムードコーラスではないだろう!さては、この若造何もわかっていないな


!?」と思われる読者諸賢もいらっしゃるだろうが、歌手名をよくご覧いただきたい。貴殿のご存知なのは「ロス・インディオス」の歌う『コモエスタ赤坂』ではないだろうか。ところがこの曲は「マハロ・エコーズ(と矢野ゆう子)」という、あまり耳なじみのないグループが唄っている。

「マハロ・エコーズ」は、佐々木敢一(バスウクレレ)・山田哲也(ベース)・恩田幸博(ハープ・スチールギター)・ポール‐コンデ(ドラム)・和田光一(ギター)・牧義典(タンバリン・マラカス)・浦川博(ビクトロン〈オルガン〉)の七名から構成されるグループである。リーダー的存在(?)の佐々木敢一は、元々和田弘とマヒナスターズ[1]に在籍していたため、「マハロ・エコーズ」を「和田弘とマヒナスターズの分家的存在」とみる識者もいる(佐々木は後に和田弘とマヒナスターズに戻る)[2]。グループとしては『恋獄(れんごく)のブルース』(1967年)が比較的ヒットしたようである。(ちなみに、女声の矢野ゆう子は後に「宇野ゆう子」に改名し、現在まで使われている「サザエさん」のテーマを歌うことになる。)

 この『コモエスタ赤坂』は1968年の発売で、著名なロス・インディオスの同名曲と同年の発売であり、作詞・作曲者も同じ(作詞:西山隆史・作曲:浅井和典)であるが、編曲者が


違う(マハロ版:松本浩・ロスイン版:秋葉洋)。そのため、歌詞も一部違う。

 また、女声が入っているため、曲の印象がロスイン版とは少々異なる。1968年当時にムードコーラスでデュエットをするというのは画期的な試みだったのではないだろうか。

 ところが、この曲はヒットに恵まれなかったようである。いい歌なのに。残念。

 ちなみに、ここからはロスイン版の『コモエスタ赤坂』の解説に書けばよいことなのだが、敬愛するタブレット純氏の著書、『ムードコーラス聖地純礼』でロス・インディオスの棚橋静雄さんは、『コモエスタ赤坂』は『知り


すぎたのね(これもロスインの大ヒット曲)』などに比べ、売れていなかったと明かしている。確かに、ヒットチャートの最高順位は75位で、うーん、大ヒットに恵まれたとは確かに言い難いようだ。『コモエスタ赤坂』は1977年と83年にもリバイバル発売されており、そこで耳にした方も多いのかもしれない。つまり、『コモエスタ赤坂』は、ロス・インディオス版も、マハロ・エコーズ版も、1968年当時は「そんなにヒットしていない」のである。いい歌なのにね。



#ムードコーラス











[1] 日本のムードコーラスの創始者的存在のグループ。 [2] http://korekaimashita.web.fc2.com/homepage/moodchoals.htmによる。



 
 
 

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